看護師として働くということは、イコール夜勤の仕事も含んでいるという場合が大半ですから、育児との両立を目指す看護師にとってかなりの悩みどころとなっている場合が多いです。
子供の就学前であれば費用はかかりますが、24時間保育が可能な保育所を頼ったり、託児室を完備している病院に勤務する場合はそちらに預けるなどの方法もありますが、現実問題として、就学してしまうと預け先が極端に減るということがあります。
なので、パートとして働くことにシフトするという看護師も相当数いると思われます。
准看護師ではなく、国家試験を合格して正看護師になろうと考えるならば、専門学校や大学で看護を学び、しっかりと単位を取って卒業するのが必須です。
卒業できなければ、試験の受験資格がありません。
ところが、学校に入学するにも高い倍率を勝ち抜かなければいけないため、専門学校に入学するための予備校に通う人も増えています。
もう准看として働いている人が正看を目指す場合は、看護学校が行っている通信教育課程がありますから、働きながら勉強することが出来ます。
24時間対応が求められることの多い、看護師という仕事の勤務時間についてですが、実際のところは、意外に時間の調整はやり易いようになっています。
他のスタッフとの兼ね合い、つまりシフトの状態に左右されますが、時間休というものを取ることが簡単にできる傾向がありますので、育児と仕事の両立を図りつつ、それを負担に思わず働ける、と考えている人は多いようです。
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小さい子供がいると、何かと急な休みなどが多くなってしまいますが、職場のみんなでともかくフォローし合えるのは、看護師という仕事だからこそ可能、ということは言えそうです。
基本的には、勤務時間は8時間というのが普通です。
免許が必要な専門職である看護師は、仕事にあぶれる心配はなく、転職も難しくありません。
自身の結婚、出産あるいは転居など諸事情による転職も多いですが、転職する人の中には、看護師としてもっとスキルを磨きたいがために、転職を望む場合も少なくありません。
転職を希望する理由がそうしたものであるなら、かなり具体性のある志望動機を持ちましょう。
でないと、志望した病院に、断られてしまうこともあり得ます。
なるべくなら、特定の科で看護のスペシャリストを目指すための経験を積みたい、公立病院が担うような、救急の患者の看護に挑戦したい、などといった看護師としてグレードアップを目指したい気持ちを前面に出した志望動機が望ましいです。
知らない人が聞くと、暗号のような業界用語ですが、看護師の間で通じるそうした用語に「今からエッセンです」などという風に使う言葉があります。
何のことか見当がつきますか?これは、食事をとりに休憩してきます、ということを働いている他の人にわかってもらう目的で現場でよく使われています。
ところで、エッセンという言葉ですがこれは、英語だとイート、つまり食べるという動詞で、ドイツ語だということです。
昔は、医療現場でドイツ語がよく使われており、そんな習慣が業界用語として残っているのです。
ともあれ便利に多用されているようです。
看護師の仕事を選択する、外せない理由の一つに一般的に給料が高いという点が挙げられます。
卒後間もない看護師の場合も、ほぼ同じような年齢の、一般的な会社に勤めた人達と比べた時にも多くもらえていることがわかると思います。
しかしながら、そうやって高いお金をもらって働くということは、その分、研鑽に励み、日々、患者さんへ還元していく必要があるのです。
すっかり少子高齢化が進んで、怪我や病気のリスクが高まる高齢者の数が増えています。
これにより、医者にかかる人の数を、そうした高齢者が押し上げて、看護師は忙しくなるばかりです。
お世辞にも良いとは言えない労働環境で、長時間の残業と夜勤を続けたため、残念なことですが、過労死してしまった看護師もいるのです。
たとえ夜勤をしない日勤だけの仕事になっても、自宅療養の患者のための訪問介護の仕事があったりして、その訪問介護も高齢者があまりにも増えて現場は常に人手不足で、看護師の需要は高いままであり、看護師は気が休まる暇もなく、業務に追われ続けています。
看護師の職は「特殊な仕事だ」と考えられる方もいらっしゃいますが、とはいえ、雇用者から労働者の権利を守る団体が存在しないときちんとした雇用条件が得られないような場合も出てきて、患者にも悪影響となる場合もあるかもしれません。
看護師というものはストライキをすることも難しく、雇用する側の人達が考慮することが重要だということは言うまでもありません。